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GenshinData-1/Readable/JP/Relic10001_5_JP.txt
2021-04-26 00:42:37 -03:00

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Plaintext

運命を追っていた旅人は、消えない光陰を追っていた。
貴族に向き合う楽団も、歴史の流れに永遠に消え去った。
長い旅の途中で、どんな時計でも機能を失う。
永遠に回り続けるのは、月日の光に頼る日時計のみ。
形のない時間を捕むため、旅人は光と競争した。
貴族たちの華麗な屋敷も、暴政を敷くために家を失った楽団も、
同じ姿で時間の流れに挟まれ、幻滅へと落ちた。
月のない夜に、闇の影が異邦人の疲れた顔を映した。
「矢のような曲も尽きようとし、美しい合奏は終わりに近寄る」
「広場の冷たい高塔が倒れる時、あなたの笑顔を見てみたい」