GenshinData-1/Readable/JP/Relic15004_4_JP.txt

異国に咲いた色鮮やかな花。寒氷に包まれて少し色褪せた。
採られた瞬間に凍りついた花、騎士が肌身離さず持ち歩いた。

北地の騎士の心は寒鉄であり、身は氷河であった。
彼のそばには狼の群れと北風という仲間がいた。

あまり知られていないことだが、騎士の故郷は無情な北国ではなかった。
彼の故郷は、枯れない花がいっぱい咲き、凍らない川が流れるところであった。
自由気ままな遊侠精神が賢者たちと釣り合わず、騎士は故郷から離れる道を選んだ。
出発前、ついでに採ったこの花が彼と終わらない冬を共にした。